野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

希望をつくる覚悟と器量

総理のブログ 2011年10月31日 (月曜日) 18:54

 本日から第179回国会の論戦が本格的にスタートしました。先週金曜日には、就任以来、二度目となる所信表明演説を国会で行いました。

 前回演説から一ヶ月半あまり、被災地の復興、原発事故の収束、日本経済の建て直しという、この内閣が取り組まなければならない重要課題に変わりはありません。

 政府としては、これまでも最大限の対応に努めてきましたが、対応を一層加速させ、次のステップに進むためには、国会において、巨額の補正予算と法律の改正を認めてもらうようお願いしなければなりません。

 今やらなければならないことは、先週末に政府が国会に提出した12兆円を超える第三次補正予算案と関連法案を一日も早く成立させ、とにかく実行に移すことです。

 前回と同様、「所信表明演説」は、閣議決定した文章を一字一句間違えないように読まなければならない窮屈なもので、私の得意な演説スタイルではないのですが、「この国会が成し遂げなければならないこと」を分かりやすく、コンパクトにまとめたつもりです。

 この演説で私が強調したのは、「政治家の覚悟と器量」です。

 三次補正予算も、その財源確保のための法案も、復興庁や復興特区も、政府の提案を踏まえ、与野党が協議して一致点を見出して合意をしなければ、最終的な成案としてまとめられません。そういう意味では、一義的には、この言葉は、国民を代表するすべての国会議員に向けたものです。

 しかし、何よりも、「政治家の覚悟と器量」を誰よりも問われるのは、内閣総理大臣の私自身であることは間違いありません。

 復興に伴う一定の負担を国民の皆様にお願いする以上、自ら身を切る覚悟を示すべく、まずは、関連法律の成立を待たず、私自身、1200万円近くの給与を自主返納することにしました。これからも、舵取りが難しい問題が数多く控えていますが、その「決断」に伴う責任から、私は決して逃げるつもりはありません。

 他方、民主主義のプロセスにおいては、意見が分かれる問題について、様々な立場の方々の意見を幅広く聴き、丁寧に議論を進めることも重要だと思っています。

 丁寧な議論の末に、決めるべき時には果断に決断し、決断した以上は速やかに実行する、という姿勢で、国政にあたっていく決意です。

 今回の演説の最後で、大越 桂(おおごえ かつら)さんの詩を引用させていただきました。

 私がこの詩を知ったのは、震災から二ヶ月後頃だったでしょうか、とある新聞記事で彼女のことが載っていたのを拝見してからです。彼女のことを知れば知るほど、畏敬の念を感じずにはいられませんでした。障害を抱え、声も失い、十三歳で筆談を知るまで、言葉で意思を伝えることができなかったそうです。それまでの頃を「私は石だった」としつつ、「でも、母や周りのおかげで、人にしてもらった」と語った言葉を忘れることができません。

 演説で引用させていただいた「花の冠」という詩ですが、一読して、その中の言葉が実に温かいな、という印象を受けました。合唱曲になったこの詩を聴いて、改めてそうした思いを強くしました。そして、こうした境遇のもとにありながらも、これだけ温かい言葉を紡ぐことができることに強く心を打たれました。ご家族の献身的な支えとそれに対する感謝の念が確かに響きあっているように思います。

 人が生きることへの確かな希望は、互いに支え合う中で生まれるということではないでしょうか。「希望」は、そのことを確認する中で生まれていくように思います。 被災地の復興のための三次補正と関連法案は、私たち日本人が互いに支え合う姿を示すものであり、だからこそ、「希望づくり」の大きな一歩でもあると言えるのではないでしょうか。

 本日、世界の人口は70億人を超え、日本でも、今日生まれたお子さんは、「70億人目」の認定を受けられるそうです。今日生まれたお子さんの未来の重荷を少しでも減らすためにも、三次補正と関連法の成案を一刻も早く得て、実行に移さなければなりません。

 演説の後、大越さん御本人から、「希望の種を蒔き、花を咲かせる総理大臣は『はなさかそうり』ですね!」と激励のメッセージが届きました。そうした存在になれるように、私自身も含め、政治家としての「覚悟と器量」を、これからの国会審議や「実行」の中で明らかにしていければ、と思っています。

 平成23年10月31日 内閣総理大臣 野田佳彦

 【関連リンク】「花の冠」~被災地より復興の願いを込めて~(* You Tubeへのリンクになります)

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