野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

「外交の秋」で深まりゆく絆

総理のブログ 2011年11月22日 (火曜日) 18:20

 カンヌでのG20(日本との時差は-8時間、往復の飛行時間は26時間)、ホノルルでのAPEC(時差-19時間、往復16時間)に続き、先週木曜から日曜の朝まで、インドネシアのバリ島(時差-1時間、往復14時間半)で開催されたASEAN諸国らの首脳との諸会合に参加してきました。3週間、週末にかけて国際会議への出席が続きました。

 朝から晩まで会議場を渡り歩き、せっかくの出張先でゆっくりしている時間もありません。疲れが蓄積していないとは言えませんが、十分な成果を得られたのではないかと思っています。何よりも、これだけ短期間のうちに、各国の首脳と何度も顔を合わせていると、さすがにお互いが自然に「顔馴染み」となります。そういう意味では、首脳同士が個人的な信頼関係を深める上で、実に意義深い3週間だったと思います。

 今回の出張の最大の目的は、日本が長年のあいだ友好関係を育んできたASEAN諸国との絆の強化でした。タイで洪水が起こると、日本のメーカーの自動車の生産が滞る、といった事態が象徴するように、ASEANの国々と我が国は、経済面で深くつながっています。

 こうした関係を更に深めるため、ASEAN諸国の幹線道路や港湾の整備、相互の防災の経験の共有など、様々な分野で協力の具体化に合意することができました。

 今回から米国とロシアが新たに参加した「東アジアサミット」(EASと略しています)では、海洋国家・日本として、国際ルールの重要性を強調し、海洋についての協力・対話を進めることに理解を得ることができました。

 今般の一連の会合で、大きな進展があった分野の一つが「経済連携」です。これまでにも申し上げてきたように、自由貿易の様々な枠組みを日本の国益に資するように活用して、アジア太平洋地域の成長力を取り入れていきたいというのが私の基本的な考えです。

 各国が合意している究極の共通目標は、2020年までに「アジア太平洋自由貿易圏」(FTAAP(「エフタップ」あるいは「エフタープ」と略して呼んでいます))を実現すること。この「目標設定」については、関係国でもほとんど異論はありません。

 問題は、その実現に至るまでの「道筋」です。今唯一公式に交渉が始まっているTPPだけではなく、ASEAN諸国をコアに、日中韓を交えた「ASEAN+3」、さらにインド、豪州、ニュージーランドを加えた「ASEAN+6」をベースにした経済連携の枠組づくりも提唱されており、今般の会合でも我が国が積極的な働きかけを行いました。その結果、日本と中国による共同提案を踏まえて、関係国との作業部会が設けられることとなりました。
 また、日中韓のFTAについても年内に共同研究を終了させることを首脳レベルで確認しました。その前提となる日中韓の投資協定についても、私から繰り返して働きかけを行い、中国からも前向きな反応が出てきています。
 ASEAN+3とか、CEPEAだとか、ローマ字がいっぱい並んだ会議や枠組の名前が何種類もあり、頭を整理して正確に理解するのはいささか面倒なのですが、いろいろな枠組は「究極目標」を一にする取組であり、相互に排他的なものでも、矛盾するものでもありません。それぞれの取組が互いに刺激しあって、アジア太平洋での自由な貿易・投資の枠組づくりの実現に向けて、いずれも前に進んでいくことを期待しています。

 首脳同士のつながり。ASEAN諸国とのつながり。そして多角的な経済連携の試みを通じた経済面でのつながり。国同士の「つながり」を深めていく上で、国のリーダーの果たす役割と責任の大きさを改めて重く感じています。

 昨日(21日)、三次補正予算が可決・成立いたしました。「政策提言型事業仕分け」の議論も始まっています。

 平成23年11月22日 内閣総理大臣 野田佳彦

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