野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

目前に迫る「都市の高齢化」

総理のブログ 2012年02月14日 (火曜日) 19:15

 社会保障と税の一体改革の議論は、依然として野党に正式な形での協議には応じていただけていませんが、連日の国会論戦を通じて、これから与野党で議論を深めるべき具体的な論点が次第に浮彫りになってきています。

 年金をめぐって、民主党内の一部で機械的に計算した「参考資料」が、あたかも完成した「試算」として独り歩きしてしまったことは実に残念なことです。しかし、この間の議論を通じて、一体改革と将来の年金像という「時間軸」の異なる2つの論点を整理できたという意味では、少しずつですが、議論は前へと進んでいると言えるのではないでしょうか。

 他方で、依然として、国会での議論でも、新聞やテレビの論調でも、どうしても消費税や保険料などの「財源」の話が強調されがちです。その点に、若干の「もどかしさ」を感じずにはいられません。

 議論の出発点は、「どうやって持続可能な社会保障のあり方を描くのか」という点にあったはずです。年金だけでなく、医療や介護、そして子育て支援策などの「全体像」を見据える必要があります。

 先日、新たな人口推計が発表されました。世界最速の少子高齢化の流れは変わっていません。2050年には、日本人の実に4割が65歳以上の高齢者という状況になります。これは、かつて人類が経験したことのない人口構成の急激な変化です。この「大激変」に耐えられる制度づくりは、まさに「待ったなし」です。

 去る土曜日に、千葉県柏市の団地をお邪魔し、関係者の皆さんと意見交換させていただきました。お住まいの方の4割以上が65歳以上の方々で、人口構成の上では、40年後の日本の姿を先取りしています。

 「65歳以上=高齢者」と言ってみても、皆さんの身近でも元気な方が多く、あまり危機感が湧かないかもしれません。しかし、あと10年経って「団塊世代の方々が75歳になる」と聞くと、印象が変わるのではないでしょうか。70歳までは1割未満の要介護者の割合が、75歳以上になると3割近くまで跳ね上がります。

 家族がいる高齢者だけでなく、ひとり暮らしの高齢者の方々は、地域全体で支えていかなければなりません。高齢化は、決して地方だけの話ではありません。「都市そのもの」が老いていくこれからの10年、当事者だけでなく、医療・介護に従事する方々も、行政の職員も、地域の中ですべての関係者が心を一つにして連携していけるかが問われます。

 柏市の団地のような先進的な取組が全国に広がっていくよう、政府としても、一体改革の中で「地域包括ケア」という考え方を具体化して後押ししていきます。こうした面でも、「社会保障のあるべき姿」の議論が深まっていくことを願っています。

 先週金曜日(10日)には、「復興庁」が発足しました。この新たな組織に寄せる私の思いは、記者会見の場でお話ししたとおりです。

 高田松原の松を素材とした看板には、犠牲者の無念さも、被災地の復興にかける思いも、すべてが詰まっています。この重みをしっかりと受けとめながら、復興庁がきちんと役割を果たせるよう全力を尽くしてまいります。

 被災地以外の皆さんにおかれても、復興の最大の障害の一つである「がれき」の広域処理にご理解をお願いできればと存じます。

 官邸の中には毎年恒例の「ひな人形」が飾られました。国会と官邸を行き来する際に眺めては、春の日の訪れを心待ちにしていますが、外はまだまだ冬の寒さが続いています。

 全国的にインフルエンザが流行しています。咳エチケットを実践して予防に努めるとともに、体調がすぐれない方は、くれぐれも無理をせず、ご自愛ください。

 平成24年2月14日 内閣総理大臣 野田佳彦

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