野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

がれきの処理をみんなの力で

総理のブログ 2012年03月14日 (水曜日) 20:22

 再び巡り来た3月11日が過ぎていきました。

 皆さんが、それぞれの場所、それぞれの方法で、様々な思いを込めて、この一年を厳粛な気持ちで振り返っておられたことと拝察いたします。

 追悼式では、天皇陛下のお言葉を胸に刻み、そして、岩手、宮城、福島の遺族代表の方々のお話が一つ一つ、胸に突き刺さりました。

 新婚直後の息子さんを含め、津波で両親と2人のお子さんを失った宮城の奥田江利子さん。4歳のお孫さんを亡くされた岩手の川口博美さん。消防団員のお父さんを亡くされ、「将来少しでも人のためになる仕事に就きたい」と語った福島の村岡美空さん。あの日、万とあった突然の悲しい別れを思うと、心が揺さぶられ、言葉に詰まります。

 翌日の新聞を読み、奥田さんがどうしても原稿に加えられなかった一文があったと知りました。「戻れるなら、あの日に帰りたい」という言葉。何度も何度も書いては消し、迷われたのだといいます。

 遺族の方の深い悲しみは、どれだけ時間を経ても癒えるものではないのかもしれません。しかし、そうであったとしても、明日に向かって歩き出す気持ちをどうか持ち続けてほしいと祈らずにいられません。

 大震災からの一年を経ての私の思いは、追悼式での式辞その後の記者会見で申し上げました。

 集中復興期間が5年、復興の目途は10年です。「1年」はまだまだ一里塚に過ぎません。被災地への支援を息長く続けていかなければなりません。

 改めて強調したいのは、がれきの広域処理の問題です。

 岩手と宮城の大量のがれきは、被災地だけでは処理できません。「被災地」と「それ以外」、「国」「自治体」と「国民」という区分けをして考えるべき事柄ではなく、すべての国民が「当事者」である、という前提で、考えていただきたいのです。

 地元自治体で受け入れるにあたって、放射線の影響を心配をされている向きがありますが、こうしたがれきから出る放射線の水準は低く、焼却や埋立の後の影響も年間0.01ミリシーベルト以下です。自然界にある放射線量が年間1.48ミリシーベルトですから、ご安心いただける水準です。通常のゴミとも大差がありません。

 既に細野・環境大臣が自治体の関係者を行脚し、実際に搬送前のがれきの放射線量を測定した結果を見ていただくことで、ほとんどの担当者は納得していただいていると伺っています。

 昨日には、関係閣僚会議を立ち上げました。枝野・経済産業大臣からセメント、製紙など産業界にも更なる協力をお願いするとともに、被災3県以外の都道府県にも法律に基づく正式な要請をいたします。

 関東大震災のがれきは海に埋め立てられ、横浜の名所、山下公園に姿を変えました。今回のがれきも再生利用によって、防潮林や避難のための高台などに姿を変え、明日の災害から人々を守ってくれる存在になってくれれば、と思っています。

 助け合い、支え合った日本人の気高き精神を世界が賞賛しました。今こそ再び、日本人の国民性が問われています。

 もちろん、政府が信頼されるために、徹底的な情報の開示と分かりやすいご説明に努めます。できるだけ多くの人にご理解とご納得をいただいた上で進めたいと考えています。

 国民の皆さんの「助け合い」の心が再び如何なく発揮されることを私は信じています。

平成24年3月14日
 内閣総理大臣 野田佳彦

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