野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

 ソウルで開催された核セキュリティ・サミットに参加し、昨晩、帰国しました。

 「核セキュリティ」という聞き慣れない言葉に「おや?」と思われた方があるかもしれません。日本は、唯一の被爆国として、核兵器を減らす「核軍縮」や、核兵器などが世界に拡散しないようにする「核不拡散」の先頭に立ってきましたが、今回、首脳同士が話し合ったのは、テロリストの攻撃などから原子力施設や核燃料の輸送活動をどう守っていくか、といった点です。こうした活動には、安全保障の観点も含まれることから、「核セキュリティ」と呼ばれています。

 3年前、オバマ米国大統領がプラハで「核兵器を世界から無くす」と演説したことを契機として、「核軍縮」「核不拡散」だけでなく、「核セキュリティ」にも国際社会の目が向けられるようになりました。今般の会合では、各国がこれまで進めてきた具体的な取組を検証するとともに、各国が協力を強化して更なる対応を図っていくことに合意しました。

 核関連の取組は、いずれについても、世界のどこか一国が対応を怠ると、そこから世界中がリスクにさらされてしまう問題です。そのため、すべての関係国の密接な協力が欠かせません。

 とりわけ、今般の会合では、議長である李明博大統領をはじめ、多くの首脳が東京電力福島第一原発の事故に言及し、そこから得た教訓を原子力施設の更なる安全強化につなげたいという各国の意欲が随所で感じられました。

 こうした期待に応えるべく、私からは、事故から得られた知見と教訓について具体例も交えて説明するとともに、核セキュリティ強化のために我が国が講じた国内措置と国際協力強化のための具体的なイニシアティブについて、各国首脳に説明いたしました。

 私は、サミットの中心である2回の首脳同士のセッションのいずれにおいても、「リードスピーカー」として演説をさせていただきました。日本は、輸送分野で積極的な提案を行い、志を同じくする国同士のとりまとめにも貢献しました。核セキュリティ強化に向けた我が国の決意を各国首脳にしっかりと伝えることもできたと思っています。

 会議では、北朝鮮が予告した「人工衛星」と称するミサイルの発射についても我が国としての考えをお伝えし、国際社会での不拡散の努力にも反し、国連安保理決議違反であることや、北朝鮮が発射を自制することが国際社会の強い要請であることを訴えました。会議の合間には、オバマ米国大統領、胡錦濤・中国国家主席、李明博・韓国大統領、シン・インド首相、メドベージェフ・ロシア大統領ら主要国の首脳と懇談し、北朝鮮のミサイル問題についての連携を確認したところです。

 ソウルでの滞在時間は長く取れませんでしたが、密度の濃い時間を過ごせたと考えています。

 帰国後、一息つく間もなく、社会保障・税一体改革に関する法案の調整が続きました。これまでに積み重ねられた丁寧な議論を踏まえて、法案の国会提出に向けて進んでいきたいと思います。

平成24年3月28日 内閣総理大臣 野田佳彦

カテゴリー

バナー

  • 首相官邸 災害対策のページはこちら
  • 首相官邸はこちら
  • 政府インターネットテレビはこちら

このブログについて

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。