野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

 先週末から月曜にかけては、「日中韓サミット」が開催された北京に滞在しました。帰国してゆっくり休む間もなく、昨日は「沖縄復帰40周年記念式典」に出席するために、沖縄を訪問いたしました。

 日中国交正常化から40年。沖縄本土復帰から40年。奇しくも符合した「40年」という単位で、これまで生きてきた人生の時間に照らし合わせながら、日本という国の歩みに思いを馳せた方も多かったのではないでしょうか。

 1972年。もしも、あのタイミングを捉えて、日中の国交正常化がなされていなければ、首脳同士が、地域の平和と安定という機微な話題について、率直に意見を交わす「日中韓サミット」の枠組は今も存在しなかったでしょう。これほどまでに経済面での交流が進むこともなければ、日中韓FTAの交渉開始について合意することもなかったはずです。今般署名した日中韓投資協定は、この三国で初めての経済分野における法的な枠組であり、大きな成果です。

 もちろん、三国の間には意見や利害の違いがあります。私としても、申し上げるべきことは、温家宝総理にも、李明博大統領にも、はっきりと申し上げたつもりです。しかし、そうであってもなお、日中韓サミットの全体のトーンは、極めて建設的なものだったと断言できます。これは、40年の間に、官民それぞれで、日中韓の友好を願う多くの人々の努力があればこそ、生み出されたものに違いありません。

 日中韓三国の関係は、好ましい方向に進んできており、これを更に進めていかなければなりません。

 もう一つの1972年。沖縄の本土復帰がなされていなかったとしたら、どうでしょうか。「沖縄の本土復帰は、喜ばしい出来事だ」という思いは、今や多くの人に共有してもらえていると思います。40周年にあたっての私の思いは、昨日の式辞に込めたところです。

 もちろん、沖縄の中でも様々な受け止め方があり、この40年間を複雑な気持ちで思い起こされている方々がおられます。私の後に壇上に立たれた仲井眞知事の言葉も、そして、沖縄の苦難の歴史を実に直截に語っていただいた上原康助先生の言葉も、胸に重く響くものがありました。

 沖縄の皆さんが被災地の復興に思いを致して頂いているのと同じように、沖縄の問題は、すべての日本人が自分たちの問題として引き受けなければなりません。そして、国としても、為すべきことを成し遂げていかなければなりません。国の安全保障を揺るがせることなく、沖縄の振興と基地負担の軽減のために、目に見える「成果」を積み上げていく。そのための政府の真摯な努力は、沖縄の皆さんの心にも届くと信じています。

 40年の節目は、今を起点にして、未来に思いを馳せるべき時でもあります。40年後を想像するには、世代を超えた取組を想定しなければなりません。

 日中韓サミットでは、三国間の大学交流『キャンパス・アジア』を引き続き推進することで合意しました。中国の国会議事堂とも言うべき人民大会堂では、三国の大学生が集まり、日本の茶のお点前、中国の京劇で用いるお面作り、韓国の伝統的な凧作りといった自国の伝統文化を、3人の首脳を前にして熱心に紹介してくれました。

 互いの文化を尊重しながら、友好関係を広げていこうとする情熱に燃える若者たちを、実に頼もしく感じました。

 沖縄での式典では、下條義人さんと仲村渚さんの二人の若者による「沖縄の誇りを堅持し、平和を発信し続ける」という力強い誓いの言葉を聞きました。沖縄科学技術大学院大学も開校し、沖縄は、人材育成の拠点になっていくことも期待されています。

 レセプションで、会場に夏川りみさんの澄みきった歌声が響きました。実は私は大ファンでして、かつて習志野文化センターでのコンサートに足を運んだこともあります。沖縄の苦難の歴史一つ一つを思い起こさせながら、それらをすべて包み込むような歌声に、心が揺さぶられずにはいられませんでした。

 今週末は、G8で再び米国へ。その次の週は「太平洋・島サミット」で沖縄に再び伺い、慌ただしい週末が続きます。社会保障・税一体改革の関連法案も、特別委員会での審議が本格化する見込みです。

 これまでの歴史を胸に刻みながら、これからの歴史を作っていく。その責任の重さを感じながら、一日一日、一歩一歩、職責を果たしてまいります。

 平成24年5月16日 内閣総理大臣 野田佳彦

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