野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

G8サミットと55歳の原点

総理のブログ 2012年05月22日 (火曜日) 21:07

 G8サミットが開催された米国ワシントンDC郊外のキャンプ・デービットへの出張中に、55歳の誕生日を迎えました。

 新興国が台頭しつつある世界で、G8のあり方には、いろいろな見方があるだろうとは思います。しかし、価値観を共有する先進国の首脳同士が、小さな丸テーブルを囲み、まさに膝を突き合わせて、率直な意見交換をできる場は貴重です。世界情勢の認識共有を図る「心合わせ」の場として、実に意義深いものだと実感しました。

 首脳間で最も時間をかけて議論したのは、世界経済、とりわけ欧州債務危機の問題です。日本としても、アジアや世界経済への波及を防ぐため、IMFの資金基盤強化やアジア各国での金融安定化策の強化によって貢献をしていることを紹介しました。

 地域情勢については、イラン、シリア、アフガニスタンなどが議題になり、私からは、アジア唯一の参加国代表として、北朝鮮の問題についても「国際社会として悪行に対価を与えない意思を明確に示していくべき」といった問題提起をし、各国で連携して対処していくことを確認できました。

 数々の二国間会談や懇談も含め、G8という枠組の良さを最大限に活かし、実に有意義な議論ができたと思っています。

 ホストであるオバマ大統領の粋な心遣いで、夕食会の席上、ロウソクを灯したケーキが振る舞われました。 先日の「日メコン首脳会議」の夕食会でバースデー・ケーキを差し入れたエピソードを御紹介しましたが、私自身が「もらう側」になるとは夢にも思いませんでした。嬉しいサプライズでした。

 55歳。明治以前であれば、長寿の部類に入っているかもしれません。しかし、日本人の平均年齢が約45歳、平均寿命も80歳近くとなった時代。齢を一つ重ねるたびに、この先の人生を生きていく誓いを新たにしたい、と思っています。

 今、私は、3つの「55歳」を思い浮かべています。

 まず、日本の正確な地図を作ったパイオニアである伊能忠敬。彼が北海道沿岸の測量を本格的に始めたのは、55歳を過ぎてからでした。全国の測量を終えたのは、亡くなる直前の72歳の頃だったといいます。

 次に、私と同世代のサッカー日本代表の元監督、岡田武史氏。55歳の今年、中国のサッカーチームの監督に就任されました。「将来何が起こるか分からない東アジアで、子供たちの世代のために、親の世代として何かをしたい」という思いで、海を渡られたと伺います。

 そしてもう一人は、我が師たる松下幸之助。戦後の公職追放によって会社を追われながらも、「繁栄によって平和と幸福を」という理想を掲げてPHP研究所を設立したのは、50歳を過ぎてからでした。その後、社長に返り咲き、55歳の頃には、厳しい経営の舵取りに再び身を置いていました。

 いずれの話にも、人生の半ばを過ぎてなお、新しい挑戦を始めようとする情熱を感じます。その向かう先は、「将来の世代のために何かを遺すために、新たに行動を起こす」という点で共通しているように思えます。

 自分がいつまで生き長らえるのかは、誰にも分かりません。だからこそ、人生後半の情熱は「将来の世代のため」に燃やしたい。そうした思いに強い共感を覚えます。

 ロウソクの火を吹き消すにあたって、オバマ大統領から「何かを祈ってもいいよ」と言われ、私は「世界の平和と繁栄」をお祈りしました。その願いは、「今この瞬間」だけではなく、「将来」にも向けられています。

 繁栄のために、財政再建と経済成長を車の両輪として同時に追求していくべきことは、G8首脳の間でも改めて確認されました。こうした難しい課題を乗り越える道筋を描き、より良い形でバトンを引き継いでいけるよう、次の世代のために尽くしたい。

 それが、私の55歳の誓いです。

 日曜の夜遅くに帰国し、昨日からは、社会保障・税一体改革の特別委員会での野党の質疑が始まりました。野党の重鎮の方々が居並ぶ委員会の場で、まさに真剣勝負で臨んで頂いており、なかなか良い形で議論がスタートしたのではないかと感じています。

 今日、東京スカイツリーが開業しました。あいにくの天気で、展望台からの見晴らしはすぐれなかったかもしれませんが、晴れ渡った日には、関東平野を遠くまで見通せることでしょう。この世界一の電波塔が、日本全体が自信を取り戻していく象徴的な存在となってほしいと思っています。

 「決断する政治」の展望を切り開き、日本の明るい先行きを見通せるよう、今週も、一歩一歩、進んでいきます。

 平成24年5月22日 内閣総理大臣 野田佳彦

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