野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

太平洋を繋ぐ≪島国精神≫

総理のブログ 2012年05月28日 (月曜日) 19:22

 先週末、沖縄県名護市にて第6回「太平洋・島サミット」を主催いたしました。場所は、2000年の九州・沖縄サミットが開催された際と同じ、万国津梁館。私自身にとっては、今年に入ってから3度目の沖縄訪問になります。13の太平洋の国々から首脳らが3年に1度集まる、我が国にとっての一大外交イベントを無事に終え、ほっとしています。

 この会議のために用意された日本製の最新の電気自動車に次々と乗り込み、帰路につかれた各国首脳は、それぞれ口々に沖縄の青く美しい海と現地での温かいおもてなしの心に感謝の言葉を述べておられました。宮古島での高校生交流などの企画に携わられた方々も含め、開催地である沖縄の皆さんのご尽力に感謝をいたします。

 このサミットを終えて、「日本は島国である」ということに新たな感慨を抱いています。

 かつては、「島国根性」といった言葉に象徴されるように、島国=閉鎖的で独善的なイメージがあったかもしれません。しかし、21世紀の海洋国家・日本には、太平洋に浮かぶ「島国」であるが故の新たな可能性に溢れています。

 いろいろな場で申し上げておりますが、日本は、国土面積こそ世界で60番目の小さな国ですが、海を含めた広さでは世界で6番目の広さを誇ります。体積で見れば、世界で4番目の「大国」です。

 今回のサミットでは、こうした海のもたらす恵みを最大限に活かしていくためにも、太平洋を共有する国々との協力が欠かせないことを再認識いたしました。

 例えば、水産資源という「海の幸」です。

 かつお・まぐろの約8割は、太平洋地域で漁獲されます。持続可能な漁業を続けていくためには、太平洋を共有する国々との協力が不可欠です。

 そして、太平洋の島々は、自然災害に脆弱だという共通の弱点を持っています。サミットの場では、私から、早期警報システムの整備や保険制度の創設について提案をいたしました。こうした「島国を生きる知見」の共有には他の首脳からも大きな期待があり、評価していただきました。

 機会があれば、太平洋に浮かぶ国々を地図で眺めてみて下さい。広大な海に小さな島々が点在しています。人類の遠い祖先は、大陸から数千キロも離れた地にどうやって辿り着き、定住してコミュニティを発展させてきたのでしょうか。

 それぞれの国には、目に見えない目的地に向かって船をこぎ、まさに「フロンティア」を開拓してきた先駆者がいたはずです。太平洋の国々と分かち合うべきものは、こうした比類なき開拓者精神であるはずです。

 太平洋の島国の首脳の皆さんとは、晩さん会の場で互いに酒を酌み交わし、共に沖縄民謡を踊り合うことで、確かに心が通じ合えた気がしています。

 あの場で「踊る」ことは当初の予定にはなく、何とも気恥ずかしい気持ちで一杯だったのですが、首脳やご夫人たちとともに大いに盛り上がったのは、島国を生きるもの同士が共通に持っている何かに響くものがあったからかもしれません。

 国と国との外交には、場面に応じて様々な所作が求められます。その奥深さを一つ学んだ気がしています。

 現代における太平洋諸国との関係は、ある種の戦略的な意味づけを持っていることは確かです。しかし、その関係を支えるのは、太平洋を分かち合う友人としての信頼関係に他なりません。
 
 今回のサミットが首脳同士の関係を深める場になったことは間違いありません。

 今週もまた、いろいろな政策課題や政治日程が待っています。何事にも、奇策はありません。正面からぶつかっていくだけです。

平成24年5月28日 内閣総理大臣 野田佳彦

カテゴリー

バナー

  • 首相官邸 災害対策のページはこちら
  • 首相官邸はこちら
  • 政府インターネットテレビはこちら

このブログについて

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。