野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。
先刻、「ひげの殿下」として国民に広く親しまれた寬仁親王殿下の訃報に接しました。突然の御訃報に接し、悲しみの念を禁じ得ません。謹んで哀悼の意を表します。
月曜、野田第二次改造内閣を発足させました。
今回の人事で最も関心を呼んでいるのは、森本敏さんに防衛大臣をお願いした点でしょうか。我が国の安全保障の第一人者であり、十分にその任を果たしてもらえる方だと確信しています。
実は、昭和27年、防衛庁の前身である保安庁長官の閣僚ポストに弁護士出身で民間人の木村篤太郎氏が起用されたことがあります。
安全保障は内閣全体の責任で取組むべき仕事であり、自衛隊の最高指揮官は内閣総理大臣の私です。国民の安全に関わる重要な判断には当然に私が関与することになりますし、何よりも大事なのは、「成果」です。そもそも諸外国では、議員ではない国防大臣もおられると聞きます。森本さんを含め、すべての閣僚が存分に仕事をしてもらうための環境づくりに全力を尽くすのが私の果たすべき役割ではないかと考えています。
諸懸案を前進させたい。そう、先の記者会見で述べました。私が取り組むべき課題は、決して、一体改革だけではありません。
国家戦略会議では、教育システム改革、グローバル人材育成、生活支援戦略、若者雇用戦略といった中身がかなり煮詰まってきました。
復興推進委員会では、被災地の復興と福島の再生に向けて、様々なご意見をお寄せいただきたました。
日本経団連の総会では、被災地のがれき処理に産業界の協力が進んでいることなどにも触れつつ、更なる協力をお願いしました。
全国市長会議では、災害などでの市長の皆さんの活躍を称えつつ、がれき処理や一体改革での協力をお願いいたしました。
内閣改造を契機として、与野党間の協議が活発化しています。
「日本の将来を左右する大きな決断のとき」ですが、その間も、すべてを同時並行的に、野田内閣は、山積する課題に一つ一つ取り組んでまいります。
平成24年6月6日 内閣総理大臣 野田佳彦