野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

 今朝の閣議で、「日本再生戦略」を正式に決定しました。8年後の2020年を見すえた、中長期での政策遂行の「羅針盤」です。そして、分厚い中間層を甦らせ、「今日より明日が良くなる」と実感でき、誰もが誇りを持てる国への具体的な方法論を示したものです。

 私は、映画『三丁目の夕日』で描かれた時代をよく引き合いに出しますが、決して「あの良き日々をもう一度」といったノスタルジアを語っているわけではありません。日本を取り巻く状況は当時とは大きく異なり、現代の日本で、年率10%を超えるようなモーレツな経済成長を期待するのは難しいかもしれません。日本が置かれた現在の状況のもとで、力強い経済成長の道を新たに模索しなければなりません。

 東日本大震災後に日本が新たに抱えた数々の課題が重くのしかかっています。震災復興。世界最速で進む少子高齢化。エネルギー制約。それぞれが重たい課題であり、世界各国が共通して抱える課題を先取りするものでもあります。これらを乗り越え、新たなフロンティアを切り拓いていけるのか。それは、我が国の命運だけでなく、人類全体の未来をも左右する挑戦です。

 実に難しく、厳しい挑戦です。けれども、挑み甲斐のある挑戦ではないでしょうか?

 この日本再生戦略の内容を練り上げていく過程で、日本が持っている途轍もない潜在力を再認識しました。国土は狭くても、周囲には広大な海が広がっています。水産資源だけでなく、レアメタルやメタンハイドレートを探査・開発し、洋上風力発電を展開することで、21世紀のエネルギー大国となることも夢ではありません。

 医療や介護も、イノベーションの種の宝庫です。iPS細胞の開発は再生医療の夢を現実に大きく近づけています。がん新薬や介護ロボットの開発といった最先端の分野でも、世界をリードする立場に立てる力があります。

 日本の食文化は世界に大きな発信力を持っています。そうした発信力に裏打ちされた農林漁業には、地域の基幹産業として更なる可能性を秘めています。小さくてもキラりと光る技術を持った企業が日本にはたくさんあり、世界中に活躍の場が広がっています。そして、女性には、社会のあらゆる場面で能力を発揮してもらう大きな「伸びしろ」があります。

 100ページを超える大部の文書ですが、この日本再生戦略、ぜひ一度、手にとって眺めてみていただければと思います。「グリーン」「ライフ」「農林漁業」「中小企業」を「4大プロジェクト」として位置づけ、今後3年で重点的な取組を行います。さらに、11の戦略と38の重点施策を明示し、「4年後までに何をやるのか」「2020年にどういう成果を目指すのか」といった点を分野毎に明記した「工程表」を付けました。予算編成においてもメリハリをつけ、一つ一つ政策を実現させていきます。

 日本経済を元気にする主体は、私たち一人ひとりです。この再生戦略という羅針盤を手に、政府も、産業界も、労働界も、一歩一歩、前に進んでいきたいと思っています。

 オリンピック観戦で寝不足の方も多いかもしれません。昨晩は柔道の松本薫選手が待ちに待った日本選手団の金メダル第一号を獲得し、メッセージをお送りしました。選手の皆さんには、存分に力を発揮していただけることを願っています。

 連日、猛暑が続いています。くれぐれも体調管理に気を付け、決して無理をなさらぬよう、お過ごしください。

平成24年7月31日 内閣総理大臣 野田佳彦

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