野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

勇気と誇りのありか

総理のブログ 2012年10月09日 (火曜日) 18:40

 官邸の周りでも、すっかり秋らしい空気を感じられるようになってきました。皆さん、三連休をいかがお過ごしになられましたか。

 私は、7日の日曜日、長浜環境大臣らとともに、東京電力福島第一原子力発電所を訪問しました。昨年9月以来、2度目となります。今回は、4号機の原子炉建屋の屋上に実際に足を踏み入れることができました。

 建屋に向かうにあたって、私も作業員の方々と同じ防護服を着ました。密閉された防護服は暑苦しくすぐに汗だくとなり、頭を覆う全面マスクの圧迫感は相当のものです。作業の厳しさを改めて感じずにはいられませんでした。

 4号機上部を覆っていた瓦礫は撤去され、使用済燃料プールを防護する補強がなされていました。昨年秋には、「水まわり」が最大の課題だと伺ったのですが、滞留水の貯蔵タンクや処理設備が増強されている様子も、この目で確認することができました。

 震災直後に現場で事故処理にあたった方々のお話も伺いました。

 水とカンパンのみで交代なく48時間続いた作業の苛酷さ。爆風でフロントガラスを突き破ったガレキで負傷された方の恐怖感。恐怖の中で部下に配線工事を命ずる上司の苦悩。そうした体験を語る彼らの言葉の端々に、責任感と使命感が今なお溢れ続けていました。

 原発事故当時の1号機・2号機の集中制御室にも立ち入り、停電で真っ暗になった作業室を再現してもらいました。とても平常心で淡々と作業を行える環境ではありません。原子炉を守る職責に使命感と誇りを持ち続けていたからこそ、勇気を振り絞ることができたのだろうと思います。

 今もなお、毎日3000人あまりの方々が廃炉に向けた作業に従事されていると伺いました。事故当時も、そして今も、現場で献身的な作業をされておられる方々に感謝の気持ちを申し述べ、激励をさせていただきました。

 原発の外では、除染作業、仮置き場の確保、そして福島県産のお米の安全性確保に尽力されている方々の姿も拝見しました。

 除染作業は、福島の復興・再生の基盤となるものです。除染作業のスピードアップを図るための政策パッケージを早急にまとめるよう、長浜大臣に指示をいたしました。事故原発の廃炉への道筋は一歩一歩進んでおりますが、中長期にわたるロードマップに基づいた対応を着実に進めてまいります。

 米の検査場で、全ての袋を対象に検査が行われている様子も視察しました。福島県産のお米は、官邸内でおいしくいただいているところですが、中央省庁の食堂での使用を徹底したいと考えています。

 8日には、京都大学の山中教授がノーベル賞を取られたとの嬉しい知らせが日本中を駆け巡りました。私からも直接お電話をさしあげ、祝意をお伝えいたしました

 政権交代以降、政府としても、ライフ・イノベーションの一環として再生医療の推進には力を入れてきた矢先であり、国内を基盤として研究をされてきた山中先生の今般の受賞は、若い人たちにも夢と希望を与え、大いに勇気づけてくれるはずです。難病治療や新薬の開発への期待も膨らみます。

 これまでいくつもの試練を乗り越えてきた山中教授が、記者会見で「感謝」と「責任感」を強調されていた姿にも、心を打たれました。日本の未来に対する勇気と誇りの源泉がここにも見出せます。今般の受賞に力を得て、政府としても、基礎研究の充実や新しい技術の実用化に向けた政策支援を強化していきたいと考えています。

 原発事故との戦いという日本の信頼がかかった大事業をやり抜く。そして、再生医療という新たなフロンティアを切り拓く。いずれも、その道を行く先駆者や現場で格闘する人たちの気高き勇気と誇りによって支えられています。そうした人々が必要とする環境を整えることで、国としても、きちんと応えていきたい。そう思わずにはいられません。

平成24年10月9日
内閣総理大臣 野田佳彦

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