野田総理官邸ブログ【官邸かわら版】

野田内閣が進める重要政策について、総理の思いや取組状況等を国民の皆様に向けて分かりやすく伝えるための首相官邸オフィシャルブログ(官邸かわら版)です。

魔法の杖など、どこにもない

総理のブログ 2012年12月03日 (月曜日) 16:49

 昨日(2日)、山梨県で発生したトンネル崩落事故の報に接しました。事故現場の悲惨な状況をうかがい、心が痛みます。事故でお亡くなりになられた方々のご冥福をお祈りするとともに、負傷された方々、被害を受けた方々に心からお見舞い申し上げます。

 私からは、(1)被害者の救急、救助に全力で当たること、(2)早期の原因究明と再発防止の徹底、(3)相談窓口の設置など、被害者の方々への真摯な対応を進めることの3点を指示しました。

 これから求められるのは、老朽化対策などの「維持管理」にも力を入れ、精査の上で優先順位をつけて、真に命を守るために必要な投資を進めて行くことではないでしょうか。これは、「国土強靭化」といった美名のもとに、新しい道路や施設を作り続け、公共事業を総額ありきで増やし続けていく方策とは、全く異質なものです。

 バブル崩壊以降の過去20年間、無駄な公共事業のバラマキを続けましたが、それによって日本経済が力強さを取り戻すことはなく、国の借金だけが増えていきました。その愚を繰り返してはなりません。

 日銀を「打ち出の小槌」のように使って借金を積み重ね、公共事業に回していくというのも、論外です。残念ながら、一瞬にして日本経済の抱える問題が全て解消する「魔法の杖」はありません。需要を生み出す新たな成長分野を見究め、そこに種を蒔き、大きく育てていくという地道な取組をしっかりと進めることが何よりも大事なのだと考えます。

 1日には、北朝鮮が「人工衛星」と称するミサイルを再び発射するとの発表をしました。これを受け、その夜に急遽、関係閣僚を招集し、私から、(1)情報の収集及び分析に万全を期すこと、(2)関係諸国と連携し、北朝鮮が発射を行わないよう強く自制を求めること、(3)不測の事態にも備え、国民の安心・安全の確保に万全を期すこと、を指示しました。

 衆議院を解散しても、外交安全保障には空白を作ることはできない。そのことを実感する事態が生じています。強い言葉を繰り返すことには何の意味もありません。国民の皆さんへの正しい情報を迅速にお伝えし、国民の安心・安全を断固として守っていく。それに尽きます。

 私は、国の舵取りを預かる立場にある者は、何よりも「リアリスト」でなければならないと思っています。あくまで大局観に立って、やらなければならないことを粛々と進める。冷静に、毅然として主張すべきを主張していく。そういう大方針に立って、一貫した対応を進めてきました。これからも、危機管理対応には万全を期しながら、平和国家として現実的な外交・安全保障政策を進めてまいります。

 これまで進めてきた改革を前に進めて行くのか。それとも後戻りしてしまうのか。これからの日本の針路を決める重大な局面が間近に迫っています。

 社会保障、経済政策、エネルギー政策、外交・安全保障、政治改革のそれぞれについて、野田内閣の政策と「古い政治」が目指す政策との違いは明確になっています。

 最低賃金制度の廃止といった市場原理万能主義のような極論を唱える勢力があります。重要政策に関して全く異なる考え方を無理やり結びつけたような合従連衡の集団もあります。これらに、この国の舵取りを任せられるとも思えません。

 先の政権交代によって、社会保障の姿は一変しました。医療現場の崩壊を食い止め、介護難民を減らし、「消えた年金」問題に道筋を付けました。チルドレン・ファーストの理念に沿って、子ども・子育て支援も、大胆に拡充してきました。

 雇用創出を最重視した経済政策で、デフレ脱却にも道筋を付けました。

 国会議員の定数削減をはじめとする政治改革も、私が党首討論で提起したことによって、ようやく前へ進もうとしています。

 こうした現実的な改革を地に足をつけて進めてきた野田内閣の実績とこれから進めようとする政策の方向性について、一人でも多くの皆さんの御支持をいただけるよう、全身全霊をかけて訴え続けてまいります。

平成24年12月3日
内閣総理大臣 野田佳彦

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